久しぶりに青空が広がった北海道稚内市では12日、真っ青な水平線に連なる雪をかぶったサハリンの島影がくっきり現れた。
宗谷岬からは約40キロ。連日のように雪かきに追われた地元の人たちは写真を撮りながら、「こんなに見える日はなかなかない。まさにご褒美」。地元で酪農の仕事に就く中国人女性2人は丘に登り、「今日は休みでここに来た。天気もよくて最高の景色」と喜んでいた。
宗谷岬沖約1キロに浮かぶ弁天島には北の海へ帰るトドが集まり、観光客の目を楽しませている。この日は「故郷」のサハリンを背に岩の上で群れる数十頭が道路から見えた。集結のピークはこれからで数千頭が集まる年もある。(奈良山雅俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル